ねこたす

トゥモローランドのねこたすのレビュー・感想・評価

トゥモローランド(2015年製作の映画)
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ウォルト・ディズニーの残した謎に挑む!
とは言うものの、あれ、"プルスウルトラ"?どこかで聞いたことあるぞ…。
そうです、あれです。やりすぎ都市伝説の関暁夫がそんなことを語っていたぞ!まあそんな話が映像化されたような映画です。

最近のディズニーはバブリーだからばんばんお金使えるし、そういう意味では画面はとても綺麗だった。特に、トゥモローランド描写は真面目にSFやっている映画と戦える。まあ、映画に効果的かと言われると疑問が残るのだけれど。

科学技術を学んだ人間が呼び寄せられるように、何かを目指していく。未知との遭遇やコンタクト等の映画が思い浮かぶ。
そういった映画と比べてもお粗末な仕上がりになっている。
未知との遭遇は、探し求めた相手と出会うのは映画の最後の最期で、それまで観客の興味を弾き続ける。周りからバカにされながらも信じ続けるのだ。トゥモローランドでも同じことを説いているようで、若干描き切れていないような。
コンタクトや2001年~のような映画では、進んだ生命体との交流が本筋だ。そこでは、相手の資質は別に重要視されていないし、来たきゃ来れば~!という気楽ささえある。

それに引き換え、なんだこの映画は。夢追ってなきゃ、楽観的じゃなきゃそっちに行けないのか。えらい選民的で差別的な映画だなあ。
いやいや、まさにこれこそディズニーらしさですよ。いくら夢のような国があったって、入るには7000円払わなくちゃいけないからね。
高橋ヨシキさんはユートピアを描くと、必ずその陰にディストピアの匂いがすると語っていたが、正にその通りだ。
多分自分のところにはリクルートは来ないだろうし、わざわざそのために自分の内面を変えようとも思わない。行けない場所を描写されても、こっちはわくわくしないのだ。

最初にトゥモローランドをチラ見せする割りに、その後はひたすらダラダラと現実描写が続く。やっとこさ辿り着いたと思えば、長い上映時間も終わろうとする。時間の使い方があまりにもお下手だ。その割に、トゥモローランドの人々もなんだかハリボテ感丸出し。どっち付かずの服装もなんだかハマらない。

あのジェットパックは何だったのだろう。彼が持ち込んだことで、あの世界で一般化したのか? あれだけの技術力だと、元々それぐらい作ってそうだけど。
っていうか、ロボットがチューニングしたから、その後飛べたという風にしか見えない…。

宇宙好きの女の子がいて、NASAの発射場解体を止めたい。そこまでの人物描写は好きだけど、それがその先どう物語と関わっていたのだろう。ロケットには乗りたそうだったけれども。結局重要なのはヒラメキの良さ?

ケイシーを演じたブリット・ロバートソンは可愛かった。
逆に、子役にああいったハキハキした演技されると気持ち悪くて気持ち悪くて。おまけにロボットみたいに動くから、かなりきつかった。
ロボットというと、クリスティアーノ・ロナウドにそっくりな彼はすごい良かった。笑顔が決まっていた。どうせならクリロナに映画出てもらえばよかったのに。現代版ターミネーター感が出せたぞ。おまけに金属バットで顔めちゃくちゃに出来るとか、一石二鳥!