長い時間をかけてではあるものの、派生作品も含め今のところおそらく全部観てるシリーズ。
鑑賞毎の間隔が空いてしまって時系列や話の繋がりが全然分からなくなってしまっているが、あんな低予算で作られた映画が、低予算はそのままにここまで肉付けされたシリーズ作品になるのは何とも感慨深い。
全体通して劇的に面白いことはないんだけどね。
個人的に今作は、シーン毎に良い点と悪い点に大きく分けられてしまう作品だった。
今までのシリーズを観てるファン又は惰性で観てる人達(俺)は、変化球と言いますか、いつもみたいにジワジワと怪奇現象が起きてラストシーンでドーンみたいな感じじゃないことに驚いたと思う。初夜からフルスロットル。
その演出が、「ゾッとする！」というものと「合成丸出しで寒い」のどちらかに振り切る。なんといっても20年前の映像がそれを観てる現在とリンクしてるシーンは発想の勝利とでも言いますか、とても新しい手法のホラーだなと思いました。ネットの怖い話で伝説になるレベルだと思う。(海外はオマージュの文化だから元ネタがあるのかもね)
やりすぎだなぁってシーンも多々あるんだけど、今作にしてようやく悪魔の正体を映像で確認できるようになり、とうとうここまで来たかと少し嬉しくなってしまった。だって毎回同じような演出で最後は大体カルト集団に囲まれるエンドだったのにスローテンポながらも話は進展してるって感じられたんだもん。ジャパニーズホラーが世界一だと言うつもりはないが、この悪魔が全く怖くないんだ。ダークソウルとかにこういう敵キャラよく出てくるわ。
まぁ、シリーズを重ねる毎に客は減るだろうし、もはや誰も心から望んでる人はいないかも知れないパラノーマルアクティビティ6もちゃんと観ます
