メトロポリスで繰り広げられたスーパーマンとゼッド将軍との死闘の巻き添えでウェイン産業のビルも大破し、多くの犠牲者が出る。
現場に駆けつけたブルース・ウェインはスーパーマンの姿を目に焼き付ける。
そして2年がたち、スーパーマンの存在は新たな神として多くの信者と同時に反発を生んでいた・・・
ヘンリー・カビル版スーパーマンの誕生を描いた『マン・オブ・スティール』の続編。
バットマンとスーパーマンが共演した、SFヒーロー・アクション。
『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズとしては第2作品目の作品でもある。
正直、バットマンとスーパーマンの対決が始まってからは面白かったが、そこまでが長い…。
中盤あたりの中だるみが酷く眠気が襲ってきた挙げ句、肝心のバットマンvsスーパーマンの戦いシーンが少なすぎたのには、少々残念でした。
『マン・オブ・スティール』で叩かれまくった、人命救助そっちのけで街を破壊しながら戦う新生スーパーマン。
今回その続編にあたる本作では、未曽有の被害を生んでしまったスーパーマンへの弾糾と、二次災害に巻き込まれビルごと社員を失ってしまったブルースウェインことバットマンが、危険分子としてスーパーマンに戦いを仕掛けるお話。
バッドマンとスーパーマンが対決する最終的な理由がお約束というか、陳腐過ぎるというかで、引いてしまいました。
善人は本当の意味での正義になることは無理なのかもしれませんね。
映像は凄かったけどストーリーはイマイチで、爽快感はなし。
スーパーマンとバットマンが持論を展開するくだりが二人の違いを表しているように思える。
子供時代のブルース・ウェインが両親と一緒に見ていた映画(だよね?)の題が行く末を予兆していたようにセットや小道具が生かされる。
ただ、熱いハートはわかるけど、ちょっと短絡思考な設定には脚本の甘さを感じてしまった。
新たに復活したバットマン視点、苦悩するスーパーマン視点、ルーサー視点、恋人ロイスのジャーナリスト視点、ダイアナ視点、と同時進行するので、中盤までストーリーが停滞したまま。
やっと進むかと思えば別視点と何度も振り出しに戻され出鼻をくじかれる構成ははっきりいってつらい。
正直バットマンが復活する映画を一本作っていれば、ここまでゴチャゴチャした構成にならなかったのではないかと思う。
結局、主軸となるバットマンVSスーパーマンのバトルが少なすぎることが問題で、そこをクリアしていればある程度満足できる作品になっていたはず。
あと、ワンダーウーマンはラストまで出てこないけど、かっこよいです。
超人ばかりだからどうしてもバットマンがかすむよね、仕方なし。