Masato

キリング・フィールズ 失踪地帯のMasatoのレビュー・感想・評価

3.0

クロエちゃん目的で鑑賞。いつか見たいと思ってた。

テキサスの殺人地帯を舞台に繰り広げられる連続少女誘拐事件。実話をベースにマイケル・マンの娘が監督するクライムミステリー。

評判が良くなかったのでハードル超下げて見たけど、思っているよりも破綻している作品ではなくてクライムスリラーの型はちゃんとできていた。ただ、要所要所が描写不足でよくわからないっていうのが酷評の要因かも。

犯人の動機が全然分からなくて、おまけにタイトルにもなっているテキサスの殺人地帯にまつわる社会性も薄味。分からないせいで事件全体もよくわからないまま終わる。アメリカに住んでいる人なら薄々と分かるのでしょうか?ともあれ不足しているのは確か。

デビッドマッケンジーの「最後の追跡」がテキサスを舞台にした貧困の現状を描いた作品だったので、なんとなくテキサスが犯罪に喘ぐ大変治安の悪い土地というのは分かる。本作も貧困や麻薬、売春、ネグレクトなどの犯罪が横行していて、「神に見放された土地」として描かれてはいた。もっと突き詰めて欲しかったな。

サム・ワーシントンとジェフリー・ディーン・モーガンの主演で何気に豪華。脇もジェシカ・チャステインやジェイソン・クラークなどの今では実力派の俳優も出ている。
クロエちゃんはいつもの幸の薄い少女役でこんな役しか充てがってもらえないのかと悲しくなるw本人も当たり作品に恵まれてないから辛いです。逆に不幸体質が似合うのを逆手に取った、それを力で打破していく強さを最近は出していて良いからもっと売れてほしい。
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