ニクガタナ

イヴ・サンローランのニクガタナのレビュー・感想・評価

イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)
3.4
クリスチャン・ディオールに見出されたモードの天才イヴ・サンローランの伝記映画を再鑑賞。正直モードなファッションの良し悪しは分からないけど、改めてYSLロゴってカッコ良い。主演のピエール・ニネが線の細い繊細な天才を丁寧に再現してていい感じ。眼鏡姿が好き。良い眼鏡かけてて欲しくなる。コレクション時の挨拶さえ厭うコミュ障具合が天才ぶりに花添えてる。その才能に惚れたピエール・ベルジェとの、セーヌ川沿いの男同士の、キスして逃げておい待てよ!なじゃれあいが粋な感じ。独自のメゾンを立ち上げ、渉外などの雑事を一手に引き受け、イヴがデザインに専念できるよう献身的に支えたピエール。おかげで成功を収めるも、イヴが精神病んで酒やクスリや色ごとにおぼれていくのは止められない。確かにいろいろ大変だったんだろうとは思うが、ピエールの回想スタイルで描かれる本作で、彼の役どころが美化され過ぎなんじゃないだろうかとも思う。つまらなくはないがあまり劇的でなく盛り上がりに欠ける。多彩で品のある劇伴は好み。
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