1960年代に活躍したポップスバンド「Four Seasons」のサクセスストーリーを描いた伝記映画。某映画のヒットで音楽伝記映画の熱が高まっている今、未見の方には是非とも薦めたい作品。
キャスティング、キャラクター、ストーリー、音楽、時代背景などなど、音楽映画としての出来映えは申し分なし。
トミー・デビート
ニック・マッシ
ボブ・ゴーディオ
フランキー・ヴァリ
もとはニュージャージー州の不良少年だった彼ら。友情とか絆とか、そんな馴れ合いの言葉が似合わない。仲良しな感じが一切なく、しかし歌い出せば奇跡的なハーモニーを生み出す。
街灯の下で始まった4人の歌は個々を繋ぎ、その後の成功から確執を生んでさえ途切れることはなかった。グループの分裂を引き寄せたのもまた歌であり、歌によって再びメンバーが引き合っていく様に目が失禁。
ラスト、歳を重ねた4人が再び街灯の下で若返る瞬間の映画的カタルシスとエンディングは最高に晴れやかな気分を与えてくれる。
同じ年に『アメリカンスナイパー』を撮っているイーストウッドは本当にどうかしている。