「ゴーンガール」
*ネタバレないけど、予備知識なく見ることをオススメします。
“それが結婚よ”
絶対にネタバレできない映画だけど、ひとつだけ言えるのは、凄まじい「魔力」を持った作品だということ。
幸福な夫婦生活を送っていたニックとエイミー。しかし、結婚5周年の記念日にエイミーが大量の血痕を残して失踪する。
アリバイが不自然なニックに疑いをかけ捜査を進める警察。そしてセンセーショナルに事件を取り上げるメディアにより、ニックは全米から疑いの目を向けられることとなる。
果たして真相は、そしてエイミーは見つかるのか……??
伏線がどんどん回収されながら「!!!」なドンデン返しを繰り返し、その果てに想像を越えた人間の恐ろしさを突きつけられる。
様々な出来事がうまい具合に枷になり、主人公をこれでもかと追い詰めてゆく。
長尺も一切感じさせず、3時間まばたきもできないくらい、悔しいほどに惹きつけられた。
主演のベン・アフレックは、はまり役。
ロザムンド・パイクは、アカデミー賞ノミネートは確実じゃないかな(見た後だと、受賞はないんじゃないかなって気持ちになるけど。)
事実はひとつ、でも「真実」はいくらでも作られてしまうんだなぁ…と言うのを体感できる。
そして、これは究極の愛の物語、とも言えるかもしれない。
どんな相手でも誰かを好きになり、ぶつかったり、ときには諦めながらも受け入れる。
人は誰でもかんぺきじゃないから、自分なりに愛して行くしかない。
そこが、恐ろしくも素晴らしいのかも。
見終わった後は人間不信になるけど、その何倍も、恋人やパートナーを大切にしようって思えるはず(たぶん…)
ぜひ夫婦や恋人同士で見て、意見交換してみて欲しい一本です。健全なカップルならきっとためになるはず。(責任は追いませんがw)