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ゴーン・ガールのEditingTellUsのレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
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Friday Suspense

David Fincherが描く女性には、かなり芯がある。どの作品でもそうだが、夫婦やバディなど、1対1の関係性を描くのが彼の特徴。
本作品では、その1対1が今までの作品と共通するところもあり、新しいところもあり、彼は本当に素晴らしいものを作り続けるなという印象。

何と言っても、カメラワークとカラーはブランド。ステディカムを使いがちな最近の映画とは異なり、とてもシンプルなパンとティルトとドリー。それらがまるでコンピューター上で計算されているかのように完全にムードと役者さんとコンビネーションを組めている。簡単に考えつきそうなフレーミングだが、そこには技術とこだわりが必要である。彼もまた、DPを敬い、最大限の力を注がせる監督の一人であるが、さらには、彼自身もポストプロダクション屋さんだというのも彼の特徴の一つ。

ポストで様々な選択肢が選べるようプロダクションで幅を持たせている。その一つ一つがプリプロダクションのところから計算されているようにとても細かい。全てに携わる監督も珍しくはないが、彼が一番好きだ。
デジタルに変わる映画界を席巻していくこと間違いなしだろう。
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