タケオ

ゴーン・ガールのタケオのレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
4.3
失踪した妻、行方を追う夫
報道のうねり、暴かれる真実
一体何が起こっているのか•••。

デヴィッド•フィンチャー監督は、小説家ギリアン•フリンの同名小説に宿る深淵な狂気と恐怖を映像として解き放つことに見事成功した。

ギリアン•フリン自身は本作に対して「小説とはズレた点がある」と述べているが、多くの鑑賞者に"結婚"という言葉に対する不信感と嫌悪感を植え付けたのは間違いないだろう。

また、俳優陣の鬼気迫る演技、こだわり抜かれた演出、練り込まれた脚本、重くのしかかる余韻と、映画を楽しむ上で求められる要素が全て揃っている点も素晴らしい。

ただ、まだまだ夢見る少年でありたい私は本作をリアリティ溢れる作品として受け入れたくはない•••甘い考えではあるが。
タケオ

タケオ