【内緒】
僕の人生は、
僕自身に振り回され続けており、
劣等感の克服に費やされています。
一つを克服しても、
次の劣等感が顔を出してきて、
僕はその都度散乱するハメに。
【情緒】
人は成長しようとする時、
酷く情緒を乱します。
それは、『ウミガメの産卵』と
酷似しています。
膿(卵)を出そうとする行為に、
痛みを伴わないハズがないのです。
しかし情緒を乱すことは、
『はみ出し者としてのレッテル』
を貼られることに等しく、
『成長するための行為』は、
『世間にとっては異常』
に他ならないのです。
ならばどうすれば良いのか?
『当然おとなしくすればいい』
訳ですが、
『そこに痛みはなくとも』
『気づきもまた存在せず』
『他人の評価に怯える日々』
を過ごします。
正直、痛みはもう真っ平です。
『僕はおとなしく生きたい』
『しかし逃げられない』
『仕方なく膿を出す』
『次の膿が顔を出す』
その繰り返しで生きています。
【一緒】
夫婦生活とは、
『安心』『安定』
を得るものだと考えていました。
例えそこに、
『奴隷(スレイブ)』
という言葉が付随したとしても、
『安心』『安定』
が得られるならば構わない。
適齢期で結婚をし、
適齢期で子どもを授かり、
適齢期で潮時を読み取る。
青い海のように輝く、
青色発光ダイオードは、
一人の奴隷が産み落とした。
人は彼をこう呼ぶ。
『スレイブ・ナカムラ』と。
【へその緒】
中村修二は学生結婚をした。
普通ならば、
『安心』『安定』を求めて、
家族のために生きるはずである。
しかし彼にとって、
『奴隷』としての人生および
『スレイブ・ナカムラ』
としての人生は、
『安心』『安定』ではなく、
『洗脳』『服従』である。
そして彼は、
『スレイブ・ナカムラ』から、
『フリーダム・ナカムラ』へと、
『生まれ変わる決心』をする。
『ウミガメが涙を流す』
かのように、
『ナカムラは怒を流す』
そして、
『その涙(怒)は、青色に光り輝く』