さとし

ゴーン・ガールのさとしのレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
4.4
これは・・・怖い。怖過ぎです。

公開当時映画館で見た以上に2回目3回目とあのシーンを前に覚悟を決めないと望めなかったです。しかし、ロザムンド パイクはすごいというより上手いです。彼女の演技こそがこの作品の心臓部です。もう鳥肌が立つとかそういうレベルじゃないですね。デビッド フィンチャー版ジョーカーみたいなキャラを作り上げた感じです。もう「セブン」のジョン ドウは時代遅れかもしれません。

とはいえ、物語が二転三転するのもフィンチャーのサスペンスならではですね。この夫婦の壮絶な駆け引きは見応えありましたよ。もちろんベン アフレックもいいんですが、エイミーが一枚も二枚も上手であのインタビューシーンで完全にエイミーは終わったと思ったら、また更なる計画を用意していてそこがすごかったです。あのインタビュー中の目の感じは怖かったですし、そのあとのベッドシーンが最大の見せ場にして後に残るシーンです。

まあ、最近のフィンチャーといえば、「マインドハンター」のケンパー(?)ですよね。彼もすごいですが、エイミーは怖いです。もうそれしか言いようがないです。もう「エンデべ空港の7日間」に出てる場合ではないですよ。もっと恐ろしいキャラを作ってほしいです。

この作品はホラーの怖さではなく、サスペンスミステリー的怖さです。フィンチャーは鬼才ですね。この人の次回作は今年の年末にネットフリックスに上がるらしいのでまたその頃また盛り上がりたいです。

いや〜久々に怖かったです。
でも、また見てしまいそうです。
これはクセになります。
さとし

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