スピヴェットが弟の死に対する罪意識から解放されて、家族の愛を認識し、受け入れる・・・というのが大筋?
スピヴェットは10歳にしてスミソニアン協会に認められるほどの天才だけど、パッキングの時とかの子供っぽさ(がらくたを入れたり、ほんとに必要そうなものに頭が回ってないところ)が可愛かった。
ストーリー展開は穏やかで、特にハラハラするところがあまりないのも私は好きだった。
ただ、そのせいかスピヴェットのその愛を受け入れるまでの成長がぼやけている気もする。
少しだけ結局なんだ??と思ってしまった部分もある。
あとはスミソニアン協会の副理事長をきっと悪者にしたかったんだろうけど、少し悪役としてのスパイス不足。
話としては心温まるお話で好きでした。
あとはフランス映画らしく、色彩や構図がとても素敵でそこがよかった。特にモンタナの牧場の風景や列車で移動中の山など。