土曜日のユイ

パワー・ゲームの土曜日のユイのレビュー・感想・評価

パワー・ゲーム(2013年製作の映画)
2.5
「俺は3度のメシを食わせ 愛情を注ぐだけだった」っていうお父さんすごくかっこいい...!
主人公の性格も顔も嫌いだし、スパイ活動もポンコツだしいいとこない。
お父さんがもっと哀れな暮らしぶりならわからなくもないけど、お父さんはお父さんで最初からすごく幸せそうなのに否定したりひどいこと言って。余計主人公がどうなろうがどうでもいい。
スパイが失敗して殺されようがどうでもいい。
この主人公のどこにそんな魅力が???
ブルックリンだからっていう主人公の劣等感もいまいち。ブルックリンだって場所によっては今や十分おしゃれ地区ですし。社長の出身地なんてどこそれ?っていうくらいの田舎なのに、それは全然共通点として話に絡まないし。成功に出身は関係ないのか!とか悟ってもよさそうなのに気がつかない。
オタクのダサ友人ももうちょっとキャラなんとかなんなかったのかな。
こういう映画のオタクキャラって見た目がカッコよく変貌を遂げなくともかっこよく見えたり、お客さんから愛されたりするのに。そういう要素がまるでない。
ださいけど、男気がある。とか傲慢だけど、顔だけははちゃめちゃにいい。とか、映画ではそういう「キャラクター」がいて欲しい。
ダサの彼女がダサなのも見た目に執着しない君が好き、だったならいいんだけど、きっかけは手近で〜みたいな感じだったのもなぁ。
主人公のラブの要素も全くいらない。騙してることに全く苦悩してなかったじゃん。
指紋を記録したカード、面倒くさくない?? 技術退化してない??
いいものを身に着けてそれなりの格好をすることは必要だなと思う。
ピンクストライプシャツのゲイリーオールドマンを観るためだけの映画。
(2018/03/05 Amazon Primeビデオで)