《“とある”芸能事務所に思いを寄せて》Vol.40
ラスト3本!
意外と面白かった。
と言うか、深キョン出てたのね。ルパンの娘、的な。
もうそれだけでお腹いっぱい。
『ジョーカー・ゲーム』。
戦時中、大日本帝国には「D機関」なる諜報機関があった••••。
つまり、スパイ。
日本の若き“ジェームズボンド”的な。
スマートに、でも、ハードに。
「死ぬな、殺すな」
D機関のモットーではあるが、相手はそうではない。
手段を選ばず、冷徹にやってくる。
それでも、殺さず、絶体絶命でも自害は選ばず。
亀梨くん、動きがキレキレ。さすがだ。
冷静に、真面目に、したたかに、任務を遂行しつつも、常に脆い。
その辺もボンドっぽい。
七変化も、コンバットも、身近なものを利用しながら窮地を脱する様も、かなりやり込んだんだろうな。
かなり、様になってて、カッコ良かった。
そこにボンドガール、深キョン。これは反則技だわ。
最初は痛いけな少女から、徐々に頭角現す謎の存在。
もはや、ボンドガールというより、峰不二子。
途中から亀梨との距離感と言うか、嫌よ嫌よも的な持ちつ持たれつみたいな感じが堪らない。
個人的には峰不二子よりも持っていかれた。
設定はかなりざっくりと言うか、多少強引に戦時中に持ってきたなぁ〜っていう雰囲気は否めないが、ある意味スタイリッシュというか、キャッチーな感じにしている。
渋川清彦の飄々とした“らしさ”もテンポとマッチしてて良い。
キャッチーとは言うものの、アクションは本格的だし、スケールもデカい。
それでいて、拷問のシーンとかも結構エグいので、まさか亀梨くんと深キョンがそこまでの目に遭わされるとは!
みたいな、驚きもあった。結構攻めてる作品。
伊勢谷さん、これぞ、伊勢谷!って感じ。
100分ちょっとだし、深キョン含めて見た目も楽しめて、派手で爽快で何気にちょいちょいハード。
設定と世界観さえ乗り越えればなかなか良かったと思う。