Donatello

ジョーカー・ゲームのDonatelloのレビュー・感想・評価

ジョーカー・ゲーム(2015年製作の映画)
3.1
現在の日本にも諜報員的な方は多々おみえになるのでしょうが、いかんせんコチラが期待するようなお仕事ではなく、必要不可欠でありながら地味なのだろうなと予想がついてしまうのは建前上平和な日本の象徴ですから仕方ないです。

そんな訳でスパイものらしきものを邦画でやろうとしても荒唐無稽にしかならないのは誰の目にも明らかで、一部、難事件に挑む外交官の方や、公安部外事課の方もいるようですが、無理矢理海外でドンパチに巻き込まれるのがせいぜい関の山な訳ですけども。

舞台を太平洋戦争開戦前のアジアにすると話が違ってきて、キナ臭さといったら半端なかろうことは想像に難くありませんね。

という設定なトコロは正直感心します。ま、原作が素晴らしいんでしょうが。

ヴィジュアル的にもまさかあの『水着スパイ』という超絶誰得映画の入江悠監督が撮ったとは思えなくてですね、展開もなかなか良かったと思います。
「邦画の諜報員モノしては」という前置き付きですが。

終盤若干ギャグの様相を呈していましたが、まぁアレですボンドでもハントでも都合の良過ぎることはザラにあるので仕方ないですね。
ただ問題はCG然とした雰囲気だけで。

でもまぁ面白かったと思います。素直に。
決して深田恭子ちゃんのチャイナドレスで点数を上げた訳ではないです。決して。
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