こうよう

白鯨との闘いのこうようのレビュー・感想・評価

白鯨との闘い(2015年製作の映画)
3.6
大荒れの天候との闘い、鯨を捕獲するための闘い、白鯨との闘い、それぞれの戦闘シーン全てに迫力があり、海と鯨の怖さを迫力ある映像と緊張感のある音楽によって、体感することができます。また生き延びるための闘いのシーンでは、直接的な描写を避けながらも、人間の極限の状態を俳優の演技力と演出でしっかりと魅せてくれるので、海の上の絶望感を無理やり体現させられる気分になってしまいます。

見所はたくさんある作品ですが、少し話全体が急ぎ足になり、海の上の様々な闘いを支える人間ドラマの部分が少し弱い気がしました。実話を元に作られた作品なので、しょうがないところもあると思いますが、先日「ブリッジオブスパイ」を見たせいか、特に家族の描き方に凄く物足りなさを感じてしまいました。なぜ鯨と闘うのか?の答えの一つとして、それを仕事として、家族を養っていくため。であるはずだからこそ、命をかけるのではないのかなと思っていただけに、中途半端な感じがして、少し残念でした。ですが、命懸けの捕鯨が行われていたということを素晴らしい映像で認識することができたということだけでも非常に価値のある作品だと思います。