かや

白鯨との闘いのかやのレビュー・感想・評価

白鯨との闘い(2015年製作の映画)
3.4
今年公開映画7本目。

白鯨との闘い(闘うとは言ってない)
まぁ監督ロンハワードの時点で、アクションなはずがないってのは分かってましたよ。

白鯨と対峙する前の船長との軋轢、白鯨に一方的にボコボコにやられた後のサバイバルといったヒューマンドラマです。
おそらく最もやりたかったのは、後半のサバイバルでしょう。
つまり「白鯨」で描かれていない、その後の部分だと思います。


昨日「白鯨」のレビューでチープだったと書きましたが、本作はしっかり迫力ある巨大な白鯨になってて安心しました。
絶望感しか生まれない恐怖の対象としての存在感は抜群。
白鯨の体中の無数の傷跡も、数々の船を敵に回してきたことを想像させる。

白鯨に出会う前の嵐のシーンも海の怖さを痛感させる役割を果たしている。
人間の自然に対する無力さを見せたことが、後半のサバイバルにも活かされてる。
劇中でもあるように、果たして人間は神なのか?という問いかけがなされてるようにも思う。

サバイバルシーンは
キャストアウェイ
ライフオブパイ
オールイズロスト~最後の手紙~
などの集団verのような印象。
ちゃんと痩せて具合が悪そうな感じが伝わったのは良かったが、生命の極限ってこともありもっと狂う画があっても良かったのでは。

衣装や美術に関しては凄い力を入れてるように感じた。
当時の街並みは実に味があってよかった。
アサシンクリード3の街並みみたいで興奮しました。

主演はクリスヘムズワース。
今年の最優秀"漢"賞ノミネート一番乗り。
野性味ある男っぽい男が似合いますよ。
誰だよハッカー役なんかやらせたやつは┐(´д`)┌
同じくロンハワード監督作のラッシュでも主演を務めてましたので再タッグですね。
ちなみにラッシュはめちゃくちゃ良いですよ!

新スパイダーマンの内定をもらってるトムホランドが良かったですね。
構造上彼の視点から描かれることが多かったと思う。


結構誉めてみましたが、ロンハワード作品にしては何か物足りない印象があるのは否めない。
他3作しか観てないくせに偉そうでごめんなさい笑
すべてのパートにおいて、八分目くらいにとどまってて、良いところはあるのに不完全燃焼な気分です。


「白鯨」のその後と、メルヴィルが「白鯨」を書き上げるまでという新たなアプローチによって、新たな白鯨の物語が作られたことは面白い。
白鯨という大きな障害、これを誰もが自分の人生の大きな壁に当てはめ、何があっても生きていかなければいけないというメッセージに加え、利益の追求しか頭にない傲慢な企業に対する批判が、ロンハワードの白鯨を通じた本作での描きたかったことなのではないでしょうか。

人間が生きるということ、友情、夫婦愛などが描かれる骨太なヒューマンドラマです。
大きいクジラさんが出るわけですし、せっかくなら大画面で観ることをオススメします!


しっくりくるタイトルなんかないかなー