みかん

白鯨との闘いのみかんのレビュー・感想・評価

白鯨との闘い(2015年製作の映画)
3.5
アメリカ文学の代表作の一つ『白鯨』の原点となった、1819年に起きた捕鯨船の海難事故の真実を描いた衝撃のサバイバルヒューマンドラマ。

前半の捕鯨船の旅から一転、後半の漂流のサバイバルドラマが壮絶極まりなく、リアルで生々しくて呆然としました。

"伝説"の巨大鯨との死闘。

大海原を小舟で漂う想像を絶する過酷さ。

食料や水も乏しく、容赦なく照りつける日差しに肌を焼かれ奪われていく体力。

それぞれの命を賭けた、自分にとって後悔のない選択をする勇気には考えさせられました。

この時代の捕鯨はハイリスクハイリターンでそれ故に勇敢な仕事だったことも勉強になりましたが、あまりのハイリスクさに自分は貧しくても農夫でいいです…と思わず思ってしまったくらいw、自然の脅威や人間のちっぽけさ、強欲への警鐘を感じました。

空や光は美しく、波、風、炎、そして巨大鯨はド迫力で圧巻。

アクションエンターテインメントからコメディ、本作のシリアスな役までこなすクリス・ヘムズワースの演技の幅広さはスゴい!


★1819年アメリカ。主人公の一等航海士オーウェンは、愛する妻と産まれてくる子供に必ず帰ってくることを誓って、21人の仲間とともに捕鯨船に乗って太平洋へ旅立つ。

初めは順調だった捕鯨の旅。しかし"伝説"の巨大鯨に遭遇して、死闘の末に船は大破。

何とか小舟に移って命は助かったものの、大海原に投げ出された彼らには、壮絶な試練の旅が待ち受けていた、、。
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