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白鯨との闘いのItottyのレビュー・感想・評価

白鯨との闘い(2015年製作の映画)
4.0
これは、、、映画館で観たかった!
改めて映画の素晴らしさをものすごく感じられる作品でした。



とめどなく迫る荒波に、吹き止まぬ風。嵐の中での航海は凄まじく、序盤から手に汗にぎります。
そして現れる鯨との戦い。
この広大な海と白鯨とを相手に戦う映像があまりにも荘厳で鮮烈で、彼らに迫る体験をさせて頂きました。


圧倒的なスケールの相手に人間は立ち向かえるのか。彼らの、そして主人公チェイスの選択に、海の厳しさを目の当たりにします。

途中、大自然の中で人間とはいかなる存在かということで、チェイスとキャプテンが意見を交わします。
人間は地球を支配するために神に作られた存在なのか。はたまた、地球上に生きる1つの存在にすぎないのか。
チェイスが自らの経験を通じて悟る、壮大な自然、海、鯨に対するおごらない姿勢と、
キャプテンの、力がなくとも自信を保ちたい姿勢がぶつかる演出もよかったです。


それにしても、あのような帆船で何日も何ヶ月も航海にでる彼らは、全員が皆勇敢な戦士のよう。
逆にいえば、生きる道の選択肢は多くはなく、生きるために航海を選んだんですよね。
もちろんそこには鯨油による富という欲望もあったけれど、決して彼らからは目先の利益に目が眩んで失敗をしたなんて風貌はありません。
陸であれ、海であれ、生きるための戦いは常にそこに。立ちはだかる波浪に対して生きる姿勢と信念の大切さが強く心を打ちました、
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