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インヒアレント・ヴァイスのyaaaのレビュー・感想・評価

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)
4.0
冒頭、どーんと画面に広がるはずの西海岸の海が建物に遮られてちょっとしか見えない。全貌がクリアにならない映画の宣言か。
続いて誰やあんた?(主人公の知り合いの占い師?)のナレーションで話は進む。この本筋に関係ない語り手はハッパの煙のこどく夢か現か幻かを思わせる。意味の無いナレーターってもしかしてラス・メイヤーからきてるのか。
ネオンの薄暗い光に浮かび上がるお茶目なチェ・ゲバラいや実写版チューバッカいやホアキン・フェニックス。

サービス精神皆無(近二作はそれが魅力)で俺がPTAじゃ文句あるか!のハードな映画と思ったが、肩の力抜いたような愛すべき小品の有り様。
エリック・ロバーツが重要人物でキャステングってそうゆことでないの。

ハードボイルドでない探偵映画。
本来解決すべき事件に絡み付く社会の裏ネタ満載の厄介事を払い除けながら進む複雑すぎてわからん事件の全貌ってのこうゆう映画の定番。
分かりやすい作りでダラ~とみれる。
けど一般的にスカッと事の顛末がクリアになるのが答えと期待するが、この映画は霧の中で得体の知れない何かがやって来ている気配だけを楽しむ映画なのかも。
それは国が都合よく儲けようとしているとか、信条が180度転換する軽率さとか、時代の変わり目とか、ラブ&ピースのヒッピーの終焉とか。まあ、気配だけなんでそこが難解と思われるのかも。
調査の過程に知り合った兄さんを男前に救出したり、宿敵のデカの私怨の相手を代わりにぶっ飛ばしたりしてゆるい感じでかっこええのに、愛しの彼女と永遠に蜜月でいられないのがインヒアレント・ヴァイスなんでしょうか。

DVDのおまけに本編予告編があるが観たことないカット、シーンがザクザクあって小説版的ラストシーン?まであってもしかしてどえらい長いバージョンがあったりするのだろうか。

もっとパンケーキを!!!