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インヒアレント・ヴァイスのbennoのレビュー・感想・評価

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)
4.2
PTA監督作品6作目…。

タイトル・インのカッコ良さにぶっ飛びました〰︎!!
ネオン管をイメージしたタイトル・ロゴが現れサイケなCANの ♬ Vitamin C (フィル友さん推し…めっ〰︎〰︎ちゃcool もとい groovy!! )が流れます… 鳥肌モノでゾクゾクしました〰︎!!
(※ groovyは死語ですが…今作多用されてるワード!なので…)

原作は天才覆面作家のピンチョンの『LAヴァイス』…勿論未読、めちゃ難解で有名なので…っს

1回目鑑賞…チャンドラーのマーロウよりも『探偵物語』の工藤ちゃん…ただ話は一切(๑•̌.•̑๑)ˀ̣ˀ̣

2、3回目鑑賞…薄っすらと…

ストーリーは1970年代のLA…海岸沿いのボロいコテージに住むピッピー探偵ドック(ホアキン・フェニックス)の前に元カノのシャスタ(キャサリン・ウォーターストン)が現れます…。

彼女は不動産王ミッキー・ウルフマンの愛人であることを告白…彼の妻とその愛人から一緒にミッキーを殺害しようと協力を求められたのです…。

ミッキーを助けてくれるようにとの依頼を引き受け、捜査を始めるドック…。

だが、ドックは殺人の濡れ衣を着せられ、おまけに不動産王ミッキーもシャスタも失踪してしまいます…。

彼女たちの行方は……??


オーソドックスな探偵モノと思いきや…一筋縄ではいきません…ハッパ大好き常にラリってるヒッピー探偵の如く、話自体もフラフラ、ダラダラ…方向性が定まらず、また盛り上がりもせず、しかしニヤニヤする微妙な笑いは所々に散りばめられ…面白い?! と言うより心地いい…とても魅力的な作品。

ヒッピーファッション、サイケな花柄ドレス、ブーツカットのデニム、ボヘミアンテイストのレトロシックなファッションが素敵、またそれを着こなすホアキンがとてもsexy…ラリって字幕が欲しいくらいモゴモゴ話す話し方も絶妙です…そしてもみあげも…。

凍ったチョコバナナが大好きなビッグフット警部(ジョシュ・ブローリン)も最高!! 坂本九の ♬SUKIYAKIの流れる日本食堂で「モット、パンケーク(ケーキ)」と日本語も披露します…。


詰まるところは…エンドロール…

“Under the Paving-stones, the beach!”
GRAFFITO, PARIS, MAY 1968
 『舗道の敷石の下はビーチ!』
1968年、パリ、五月革命の落書き

夢見たユートピアは権力などの圧倒的なドス黒い力で踏み躙られ…切なさだけが残ります…。

60〜70年代のLove & Peace 、フリーダム、ヒッピー…それらは元々壊れていた…。
Freedom (自由)のdom とdamn (馬鹿)をかけたセリフも面白い…。
アメリカ国有の欠陥(inherent vice) の物語……
なんとかまとめたいですが…未だ物語は謎…何回も観たい作品です…。


thanks to ; ゴリアテさ〰︎ん✧♡✧*¨*•.❥
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