ひろゆき

インヒアレント・ヴァイスのひろゆきのレビュー・感想・評価

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)
3.6
銀幕短評 (#232)

「インヒアレント・ヴァイス」
2014年、アメリカ。 2時間 29分。

総合評価 72点。

「ファントム・スレッド」(#200、95点)の監督の作品。1970年のロサンゼルス、さえない私立探偵のものがたり。ヒッピー感のゆるさと 力の抜けた笑いがいい。ドラッグが頻繁に出てくるし。

ドラッグのある生き方と、ない生き方と。

麻薬、酒、タバコ、これらは典型的なドラッグです。「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(#181、90点)は、これらにジャブジャブに浸かったひとびとを こっけいに描いており、とてもおもしろい。ディカプリオの主演が最高ですね。

生活する上で なにも必要がないのに、快感や刺激を求めてドラッグを利用し始め、常用するようになり、さらには依存するに至る。どこかで何かを失敗するリスクは承知しているのに。ドラッグのこの特性である微妙なバランス感覚(あと一歩進んでみようか、いやいや 戻って来られなくなるかも)は、それ自体がゲーム性をはらんでおり、ひとつの魅力になっているように思います。

ひるがえって わたしの場合は、コーヒーと映画と。シンプルなこのふたつが とてもフィットするソフトドラッグの両輪です。このまま遠くまで ずっとうまく走っていける気がします。
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