奈緒子

カリフォルニア・ダウンの奈緒子のレビュー・感想・評価

カリフォルニア・ダウン(2015年製作の映画)
1.0
激怒。この映画はほんっとうに嫌い。

地震を経験したことない人が作ったんだなぁとよくわかる描写。揺れてもいないのに建物がばんばんひび割れ崩れるから、怪物でも現れたのかと思った。
地震と津波を“アクションヒーローCG大作”の題材にしないで、、心が無駄にざわつく。

こんな映画の”科学的根拠“の説明のために、東日本大震災の話すんな、しかも「仙台地震」だって?「マグニチュード9.4の地震の破壊力は広島に落ちた原爆と同じ衝撃だ」って?「落ちた」?あたかも地震や津波と同じ天災のように言ってますが、もしもしアメリカさんよ、その原爆は、お前が「落とした」んだぞ?!

しかもちゃんと役に名前がある登場人物の中で、1番最初に地震で死ぬ役はアジア人。笑
それ以外の登場人物はほぼ誰一人、とにかく、もうと に か く 死なない。
ああ、ダニエルは死んだよ?だけどちゃんと死んで良かったと思えるようになってるから大丈夫。
(人の死を喜ぶよう理由づけする単純さよ。)

そしてそして、
サンフランシスコには世界中から物資が届き、アメリカの国旗が挙がり、”Now, we rebuild.” の一言で映画は終わる。
アメリカ万歳!強い父親像と家父長制、万歳!
いや、ダメだ、いけ好かない。
ハリウッドの嫌なもの全部がここに詰め込まれている。
ちょっと反省して欲しい。
奈緒子

奈緒子