風の旅人

ジャッジ 裁かれる判事の風の旅人のレビュー・感想・評価

ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)
3.5
母の突然の訃報を受け、久しぶりにインディアナ州の実家に帰ってきた弁護士のハンク(ロバート・ダウニー・Jr)は、仲違いしている裁判官の父(ロバート・デュヴァル)が訴えられたひき逃げ事件の弁護を担当することになる。

役者の演技は素晴らしいのに、脚本が陳腐で損をしている作品。
色々盛り込み過ぎて、散漫な印象を受けた。
例えるなら、牛肉、鶏肉、トンカツ、エビ天、玉子が乗ったスペシャル丼。
個々の素材が主張し合って、個性が相殺され、special(特別な)ではなく、jeneral(一般的な)に成り下がっている。
ロバート・ダウニー・Jrはシリアスな面とコミカルな面の二面性を表現するのが上手い。
ハンクの離婚問題、ハンクの元彼女とその子ども、ハンクとグレンの過去等、一つ一つのエピソードは面白いが、それらをカットし、父と子の「葛藤と和解」にテーマを絞れば、傑作になり得ただろう。
グレンとデイルが乗る車を真ん中に、ジョセフとハンクが左右に別れるシーンに感動した。
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