@109シネマズ二子玉川
何年か前、夜中にボーッとテレビを見ていたら、イギリスのTVショーと呼ぶのがふさわしい雰囲気の車の番組にガイ・リッチーがゲストで出ていて、ガタイがよくて快活で適度にユーモアがあって、とても映画監督に見えないなこの人と思ったことがありました。
本作はその時に感じたガイ・リッチーの人柄がそのまま出ているような、害もなく、何も引っ掛からずに、適度に楽しく時間が過ぎていく、みたいな作品でした。
深夜にテレビをつけていて、いつの間にか最後まで見てしまった、くらいがちょうどいい映画というか。
俳優も悪くはないのだけど、ものすごく表層的な一面しか見せてないというか……。『シャーロック・ホームズ』シリーズのダウニー・Jr.みたいな、ガイ・リッチーは自分とは違うタイプの俳優と組まないと、すごく浅い映画しか撮れないような気がしました。
ただ、東西ドイツが舞台になっていた冒頭15分くらいはけっこうよかったし、何も考えないでそこそこ楽しめる映画を観たい気分の時はいいかもしれないです。