TakashiNishimura

コードネーム U.N.C.L.E.のTakashiNishimuraのレビュー・感想・評価

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)
3.8
懐かしきテレビ・シリーズ「0011ナポレオン・ソロ」のリメイク。U.N.C.L.E.誕生のいきさつが描かれる。

鉄のカーテンの向こう側でもこちら側でも悲劇はたくさん起こっていたし、その後遺症が未だ続いていることもわかっている。それでも、もはや冷戦時代はファンタジーになってしまったのかなと思う。

そもそも「カーテン」などという用語そのものがメルヘンチックだったし、そのカーテンの向こうは情報の殆ど無いブラックボックスで、世界の1/2については空想するしかなかった。つまり、当時の東西分断状況そのものがまずファンタジー性を帯びていた。さらに、そうした空想の産物として誕生した各種のスパイものコンテンツが、ファンタジー化に拍車をかけた。「007」しかり、「スパイ大作戦」しかり、本邦が誇る「エロイカより愛をこめて」しかり、「ナポレオン・ソロ」しかりである。それが、ベルリンの壁崩壊から25年以上が経ち、東西冷戦については、我々はどんどん喉元過ぎれば熱さを忘れてしまっている。そんな気がする。

その是非はともかく、だから本作もテレビシリーズのとき以上にファンタジーっぽい。懐かしいし普通に面白い。