かや

コードネーム U.N.C.L.E.のかやのレビュー・感想・評価

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)
2.9
今年公開映画122本目。

結論から述べましょう。
つまらないとは言わないが、正直そこまで面白くはない。凡作です。
つまらなくはないという表現がベストかな。


まずオープニングクレジットは、さすがガイリッチーだなと思わせてくれるかっこよさ。
からの最初のカーアクションは、ちょっとアニメーションっぽくも感じさせるような引きの画も加わり、オシャレなシーンに仕上がってた。

ナポレオンソロとイリヤクリヤキンという2人の人物のキャラクターの性格が全く違うという対比もそこそこしっかりしてる。
相容れない2人の会話は楽しい。
もっとこの2人のズレてる演出(カッターetc)があればなお良かった。

アリシアヴィキャンデルの小悪魔感とエリザベスデビッキの性悪感は最高。
2人とも美しくて素晴らしい目の保養になります。
アリシアヴィキャンデルは、これから映画出演が増えるでしょうね。

最も力を入れたであろう全体的な画作り。
ちょっとレトロな雰囲気と若干セピアな色彩という画だけで観たら、オシャレと言わざるを得ない素晴らしい出来です。



だがしかし、上記の「スタイリッシュな画」を意識するあまり他がおざなりである。

微妙だと感じたのは、ガイリッチーが好きだからこそという理由でもないです。


まず根本的なところで、彼らがチームを組む理由がイマイチ判然としない。
アメリカとロシアが手を組むほどの危険度が伝わらない。
ヒューグラントが出てきてからは、あんまり噛み合ってないような雰囲気さえもあった。

そのうえナポレオンソロとイリヤクリヤキンの強さも伝わらない。
全然スパイっぽくない。
騙されすぎじゃないかな。
アクションシーンあったっけ?ってくらい印象に残らない。

じゃあコメディに寄せたかったのかと言うと、それも不発。
クスリともしなかった。
例えばボートアクションをバックに、サンドウィッチを悠々と食べるとことか、2人のズレで笑いを狙ってるんだろうが、全く面白くない。
それまでにアクションが充実してるのであれば、緩和されて笑えるだろうが、それまでもアクションはなく、淡々と展開させてきて上手くいくはずがない。

極めつけは意味不明なクロスカッティングの濫用と、ベタベタに流し続ける音楽。
特に盛り上がってもない普通のシーンで数秒ごとに切り替えられても「めっちゃオシャレ~(〃∇〃)」とか思わないって…
選曲もあまり良くもなく、もはやちょっとうるさい。


ちょっと本作評と離れてガイリッチー評をさせてもらうと…
「シャーロックホームズ」シリーズから作風に変化があって、バディものとスタイリッシュな画を意識するようになった。
でも実際こうなってからは平凡な作品しか作れていない。
彼の一番の魅力は、多くのキャラクターが、様々な展開を通じて、最後に一気に完璧に収束する脚本にこそあったはず。
心地よいズレ感、なんならグダグダ感とも形容してもいいものが面白かったんだよ。
一度原点に戻ってみてもいいような気がする。
本作を観て、こういう作風自体があんまり合ってないって余計思うようになった。


否定的な意見が多くなったが、エンターテインメント的魅力は十分に備わっていると思います。
ただ個人的には、ガイリッチーがどうとか関係なく、一つのアクション映画としては、物足りないもの、気になるところが多かったです。
明らかに続編作りたそうな雰囲気をバシバシ出してましたが…どうなんでしょうね?

肯定的な方のほうが多いので、私の意見は参考にせず、
スパイアクション好き、バディもの好きな方は是非!

ベッカムはロシア側の人間で出るのかよ笑
イギリス絡めてそこで出るのかと思ってたわ笑