エクストリームマン

コードネーム U.N.C.L.E.のエクストリームマンのレビュー・感想・評価

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)
3.5
ガイ・リッチーって、なんで毎回「あと一歩足りない」感じなんだろう。いや、個人的にそういう風に受け取ってしまっているだけなのかもしれないけど。良くなりそうなところは沢山ある、というか、キャスト陣はとても良くて、問題は映画のテンポとか盛り上がりとかケレン味とか、その辺なのかなぁと思ったり思わなかったり。今回は(も?)とにかく漫画っぽくて、主人公組3人の関係性もギャビーを中心にした少女漫画みたいだった。

ナポレオン・ソロ役のヘンリー・カヴィルはとてもよくハマっていて、彼にはこっちの方が鋼鉄の男よりも余程合っている。「要するに007」なキャラだけど、身のこなしの軽やかさとか細かい仕草とかまで気を配って演じてるのがいいね。もっとジョーク飛ばせば往年の007になれる!

ナポレオン・ソロの相棒でソ連のスパイであるイリヤ・クリヤキンを演じるのはアーミー・ハマー。『ソーシャル・ネットワーク』で一人二役であのいけ好かない双子演じてた人ってイメージ。イリヤは優秀だけど時々感情の抑えがきかないキャラで、序盤で車のパーツもぎ取ったりしてたから、「気難しくて力持ち」なキャラなのかなと思って観てたけど、これといったイベントもなくナポレオン・ソロと融和していくというか、ギャビーともなんとなくでなぁなぁな感じになっていくというか。クライマックスで怒らないんだなぁ、みたいな。やや拍子抜け。ナポレオン・ソロ×ヴィクトリアに押されて割を食っていたイメージ。

ヒロインのギャビーは新進気鋭の女優アリシア・ビカンダー。『エクスマキナ』とか早く公開してくれ。ジェイソン・ボーンシリーズの最新作にも出てるとか。キーラ・ナイトレイっぽい容姿で、ハイヒールに戸惑うとことか良かった。ホテルでイリヤと踊る(踊らせる)からのレスリングの場面が特に良かったかな。

敵役ヴィクトリア・ヴィンチグエラを演じるエリザベス・デビッキが本作のMVP。彼女だけ完璧だった。毒盛ったナポレオン・ソロが寝転がってるのを眺めるカットとか、いいよね。あまりにも存在感がない夫は、劇中でもそうだし、物語的にもあいついらないよね、と……

『キングスマン』と公開時期逆だったらまた受けた印象も違ったのかな?いや、でも、うーん。