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コードネーム U.N.C.L.E.のdojiのレビュー・感想・評価

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)
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決まりまくりのヘンリー・カヴィル、字幕のフォントに至るまでこだわるガイ・リッチー的なルックの良さには終始にこにこしていたものの、ちょっといくらなんでもお話の運びが雑すぎたのではないかと思う。

主人公の2人がどういった組織に所属しているのかという描写が冒頭とクライマックスに限られるため、いったいどんな緊張感でミッションに挑んでいるのかが伝わってこない。どう考えてもノープランなイリアの行動や、笑わせようという意図のソロのガジェットのしょぼさも、正直ふたりがばりばりに潜入するシーンがないため、なんだよ、ちゃんとやってくれよと肩透かしにしかならない。とにかくこの映画、ふたりが敏腕に見えないのだ。

それでも衣装や台詞回しの洒脱さは見事なもの。ただ、ガイ・リッチーイズムを感じる編集は、『シャーロックホームズ』の一作目で展開された、種明かしを映像で見せる演出として使用されていて、その表現を確実に推し進めた2作目を撮った後にまたこの手法を出されると、なんともなあ首を傾げてしまう。

とはいえこんなに文句をつらつら書きながらもファンになれるだけの世界観の描きこみにはけっこう満足してなくはないので、『シャーロックホームズ』のように2作目で最高の出来を期待している。ぜひ次作ではもっと知的に観客をだまして欲しい。

ちなみにイリアが沈むのをサンドイッチ食べながら見るシーンと拷問仕返しシーンはお気に入りです。