バッチバチにキメまくったオープニング(暗闇でベース音が流れ始めた時点でガッツポーズ!)から始まり、どのシーンも際限なくカッコいい。人が美しく見える術が分かっている。キャストのルックスだけに頼ってるわけではないガイリッチーのセンス。
そして物語からドライブ感が途絶えることはない。映像と音楽で観客を引き込み、それぞれの人物についての説明は最小限に止め、話は止まることなく進んでいく圧倒的なテンポ感。人物の言動にヒントを散りばめ、大きな出来事が起こる度に行われる「結果→過程」という時系列の処理には思わずニヤリとしてしまう。もうどこまでもガイ・リッチー。スタイリッシュに統制するだけでなく、くだらない笑いやベタな部分があるのも好感が持てる。
レビューを見る限り低評価が多いようだけれど、ジャンル映画であることがその理由の大半のようで勿体無い(ガイ・リッチーならもっとできるだろ!という声は分かりますが)。