ノラネコの呑んで観るシネマ

夜に生きるのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

夜に生きる(2015年製作の映画)
4.1
ベン・アフレック監督作品、なかなか面白かった。
禁酒法の時代、イタリアマフィアの舎弟になった、アイルランド系ギャングの半生を描くノワール。
戦争体験体験のトラウマから、何よりも自由にプライオリティを置く様になった男が、不自由を幸せと感じる様になるまでの物語。
ただ展開がやたら早く、ナレーションですっ飛ばしてる部分が多い。
エルちゃんの話とか、もうちょい描きこんで欲しかった。
原作は三部作の二部目らしく、その関係で取捨選択がし難かったのかな?
あと、フロリダの陽光が燦々と降り注ぎ、あまり夜に生きてるっぽく無い。
それでもノワールらしい切なさもカタルシスもあり、娯楽映画として一級品。
よくイーストウッドと比較されるけど、共通するアフレック監督の持ち味もやはり役者の見せ方。
自分を含めて、登場人物が全員キャラ立ちしている。
主人公も悪漢なんだけど、応援したくなる魅力があるんだな。