Ryoko

夜に生きるのRyokoのレビュー・感想・評価

夜に生きる(2015年製作の映画)
3.5
因果応報、盛者必衰、そして人種や出自で人を括るアメリカ社会の排他性、キリスト教精神など興味深いテーマも織り込まれていて、小説はきっともっと面白いんだろうなと思う。

監督・脚本・主演ベン・アフレック。原作は「ゴーン・ベイビー・ゴーン」や「ミスティック・リバー」の著者とのことで期待してただけにちょっと残念。
映画も悪くはないし印象的なシーンも多々あるんだけど、小説の象徴的なシーンを拾って繋げているような感じが否めず、主人公の半生に厚みを感じられない。それはベンベンの演技が単調すぎることにも因るんだけど。。彼は1920年代のマフィアは似合わないかなー。禁酒法時代の再現も過去の名作たちには及ばない。哲学的な台詞やキザな台詞が唐突に出てくるのもあまり上手くないなと思ってしまった。ベンベン、ごめんね。

印象的だったのはエル・ファニング。喫茶店での語りシーンは素晴らしかった。良い女優さんになったなー。
Ryoko

Ryoko