今、このタイミングでベンの監督作品を観る・・・
アルゴで映画界に於いてある種、頂点を極めた感があったベン。その勢いをかり、ついにバットマンまで。ワーナーからすればクリント・イーストウッドとの蜜月よ再び!てな考えだったろうに・・
確かにこれまでの監督作品はどれも素晴らしいと思う。ドラマ性と娯楽性を上手く融合させた脚本と演出は賞賛に値する。
イーストウッドに比べ俳優業にも精を出す点でも年齢的にもまだまだ若く、これから先も観客を楽しませてくれる・・・
はずだったのに(´・_・`)
肝心の本作。いや、最初から最後まで飽きずに鑑賞出来ました。血しぶきがちゃんと飛び散るギャングムービーでテンポよく話を運ぶ手腕はさすが。
ただ、無法者の1人の男の半生を娯楽作品として描きたかったのか?それとも重厚なドラマに仕立てたかったのか?
今回はドラマ性と娯楽性のバランスがちょっとチグハグのような気がした。
まぁスコセッシとかの巨匠と比べるのはナンセンスなのは分かっているが、ちょっと背伸び感が残っている感じがした。
年齢的にもまだまだ伸びしろは必ずあるし、本作が批評家からも観客からも不評をかってたとしてもこの一作でベンの力量を問うのはこれまたナンセンス。
が、バットマン降板の件やアルコール依存性の件、そしてハリウッドを騒がしているセクハラ野郎問題との関連。
んー・・もったいなぁ
しかもタイミング的に、ジャスティス・リーグ公開の前って・・
ワーナーから見捨てられないかどうか心配たなぁ。
と、鑑賞後、変な心配ばかりして複雑な心境。