ゆいこ

フランシス・ハのゆいこのレビュー・感想・評価

フランシス・ハ(2012年製作の映画)
3.6
27歳、若くはない。
この一言が刺さるのは、実際にそれを感じる年頃のせいか。
まだまだ未熟でありながらも、結婚や仕事のキャリア等、その先の人生の事を見つめる転換期とも呼べるひとつの曲がり角。
周囲の友人達の進む歩幅についていけなくなりそうになった時、自分に起こる以外の幸福を素直に祝福出来なくなってしまったり、鎧を纏う為につまらない嘘をついてしまったり。
痛々しいともいえるけれど、そうでもなきゃやり過ごせない時がある。
淡々と進んでいくけれど、最後は少しだけ上を向けるような、肩の力を抜いて進む事を示してくれる作品。
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