あかねちん

フランシス・ハのあかねちんのレビュー・感想・評価

フランシス・ハ(2012年製作の映画)
4.6
うわ〜この映画めっちゃ好き!と感じてパンフレットを買って読んでみるとウェス・アンダーソン映画の中でも特に好きな2作品の脚本を書いていてさらにテンション上がった!

何やってもちょっとズレてて、思うようにいかなくて...そんなモヤモヤ感がありながらもそんな実状を暗ーく描くのではなく、コミカルでそしてキュートな主人公に描き出す感じがなんとも堪らない。観ているうちにどんどんフランシスのことが好きになっていた。

女友達との友情だったり、仕事がうまくいかなくて他のこと勧められたりと踏んだり蹴ったり。先行きは不安だけどあの気取らず、飾らずなフランシスの姿に親近感がわく。そんなうまくいかない中でNYの街を駆け巡る様は疾走感と開放感に溢れていて観ていて気持ちよかった〜。

ラストに"ハ"の意味がわかるのだけどその意味もシンプルでいてフランシスのあの性格だからこそ生まれた"ハ"にクスッとさせてくれる感じがまたよかった。

"27歳は若くない"
あと2年で27になる私にとって27という年齢ってそんな感じなのかあ、と改めて自分自身だんだんと年取ってきていることにふと気付かされたのだが、フランシスみてると27で何が悪い!ガサツで何が悪い!ってなくらい自然体で。いろいろ悩みながらも自分に素直で、大人になっても大口でハンバーガーを頬張るような27歳に私もなりたい!
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