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フランシス・ハのbebemamaのレビュー・感想・評価

フランシス・ハ(2012年製作の映画)
4.0
グレタ・ガーウィング共同脚本と主演
「ストーリー・オブ・マイライフわたしの若草物語」を観たので次はこれ

モノクロ映画

私はガーウィングが関わった脚本がどうも好きみたい!
本当に会話がいい
フランシスと親友のソフィーとの最初のシーンがとても和む

フランシスは研究生のダンサー
ダンスはずっと続けていきたいが、どうもダンサーとしてはダメなようで、所属するバレエカンパニーからは事務職や振り付けをしないかと言われる

おまけに同居していたソフィーは、サッサと憧れの場所で違う人と住む事に(フランシスは彼との同居を断ったのに!)
そこから段々と上手くいかなくなる

人見知りじゃないが、ちょっと空気読めないから、人との会話もチグハグ
ソフィー以外とは、元々あまり人と上手く付き合えないのかな?
いや、ソフィーがいたから他の人はいなくてよかったのか
掃除も嫌いみたいだし
他人に見栄をはったり
思いつきで行動したり
ソフィーと二人で思い描いた未来はやっぱり難しそう

ずっとソフィーと一緒
ずっと続くと思ってた生活が、なくなってしまった喪失感
毎日が続く中でどうしようどうしようと思う気持ちや、どうして自分だけって気持ちを整理しながら、折り合いをつけて、やっぱり続く毎日を続けていかなくてはならない
彼女の痛さをさりげなく描いている

ATMを探して全力で走ってこける
ソフィーを裸足で追う
他では会話ばかりで感じられないが、フランシスの一生懸命さがわかる

同じ経験をしたわけじゃないのに、わかるわかるってなる
心にしみる映画でした

最後
夢は諦めたかもしれないが、きっと違う目標ができたと思う
晴れやかな彼女を見られて良かった
気のせいか、モノクロの画面が少し明るく感じた

そして、題名の「フランシス・ハ」の意味がわかって、やっぱり彼女らしいって!!

デヴィッド・ボウイの曲も良かった!
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