サウザンド

フランシス・ハのサウザンドのレビュー・感想・評価

フランシス・ハ(2012年製作の映画)
3.4
怒涛の見栄張り(を超えたただの嘘つき)シーンでイライラしたけど、なんとなく「レディ・バード」とかのシアーシャ・ローナンと重なってキュートだなと思えた。あのシアーシャ・ローナンが大人になったらこんな感じかもなあなんて。
しかしこういうモラトリアムを抜け出せてない大人の話を見ると将来の自分を見てるみたいで頭が痛くなる。こういうのを見てモヤモヤしちゃうのは理想と現実のギャップをあまり味わわずに来た大人も少なからず存在してて、なおかつ結局自分も理想に振り落とされる側だろうなと思うから。これも普通でいたくないっていう若さ故の痛さなんだろうな。頭ではわかってるんだけど。
そして大人に、悪い意味でなくても「結局こうなるんだよ」と諭されているようで悲しくなる。
マイナスなことばかり書いたけどこの映画はキュートでスタイリッシュで好きだった。

エンドロールでは脚本はノア・バームバックとグレタ・ガーウィグだと書かれてるんだけど、フィルマークスにもちゃんと表記してほしいな。どうりでガーウィグっぽいお話だと思った。ガーウィグ大好き。
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