監視による捜査を主とした韓国警察特殊捜査班と武装犯罪組織との熾烈な戦いを描いたサスペンスアクション。
冒頭から計算され尽くした手際の良さで銀行強盗をする犯罪組織の姿から、もう気分は前のめり。掴みはバッチリでした。
警察と犯罪組織の戦いを描いた映画は山ほどありますが、本作の特徴はタイトルにもあるように監視すること。わずかな手掛かりから監視カメラや尾行で敵を追う現代ならではの捜査方法がメイン。
それだけなら少し地味かもしれませんが、スピード感あふれる展開の早さもあり、飽きは感じさせません。アクションも銃撃戦があり、格闘もあり、韓国映画ならではの刃物を使ったバトルもあるという盛り沢山の内容。
ただハン・ヒョジュ演じる主人公がちょっとパンチに欠けた感じでした。記憶力が良い特徴があるものの、その印象がどこか薄い。格闘の強さもありますが、それも肝心なところで生かせてないし、メンタルも弱めで主犯途中で逃しちゃうしで、もう少し主役らしさが欲しかったかなと。
どっちかというと、捜査班の班長の方が強すぎでしたね。笑
首刺されて重傷を負っても執念で犯人を追う姿には熱くなりました。
全体的には最初から最後までエンターテイメントらしさはしっかりと維持されていて、とても見やすかったです。ラストも続きが出そうな雰囲気ありましたが、これ連続ドラマにした方が面白いかも。