乙郎さん

女学生ゲリラの乙郎さんのネタバレレビュー・内容・結末

女学生ゲリラ(1969年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

10月25日@otsurourevue
乙郎さん@otsurourevue

『女学生ゲリラ』(足立正生)鑑賞。好きとおおっぴらには言い難いけど、個人的にはかなり好きな映画。政治的な方向性は一先ず置いといて、全体に濃密に漂う死の香りとセンチメンタルさにやられた。 https://pic.twitter.com/EbxeZPW1ye

posted at 22:22:52

10月25日@otsurourevue
乙郎さん@otsurourevue

『女学生ゲリラ』① とにかくロケーションが最高で、卒業証書を学校から盗んだ男女5人が山奥の川辺に閉じこもって、そこにいた狂人の男も絡んできて現実と妄想の境目が曖昧な映像が続くんだけど、もうこの場所自体があらゆるものの境目が曖昧になっている、その間隔がちょっと怖くて素敵だった。
posted at 22:26:00

10月25日@otsurourevue
乙郎さん@otsurourevue

『女学生ゲリラ』② 昔、高野悦子の『二十歳の原点』を読んだのがきっかけで学生運動について少し調べたことがある。当時一応「若者」だった自分にとって、若者が過激な政治活動にのめり込んだ時代があるというのが不思議に思ったのが理由。思想としては肯定しないけど。
posted at 22:29:00

10月25日@otsurourevue
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『女学生ゲリラ』③ 日本のある時代に置いて、反体制的な政治活動とセックスが結びついた時代があって、それが青春だった時代がある。で、50年近くたった今、かなりの部分で政治性をはぎ取った画面を観ることが可能になる。すごくセンチメンタルに映る。
posted at 22:32:26

10月25日@otsurourevue
乙郎さん@otsurourevue

『女学生ゲリラ』④ スピッツの草野マサムネさんは「ビー玉」という曲をATGで使われていた曲をベースに作った。多分若松孝二監督の『処女ゲバゲバ』のことだと思う。『処女ゲバゲバ』と二本撮りで撮られた本作。後の世代の人から見れば「死」の香りに惹かれて破滅へ進む若者のセンチメントが残る。
posted at 22:36:12

10月25日@otsurourevue
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『女学生ゲリラ』⑤ この映画を通してある種の思想を観客に植え付けようなんて作り手も多分微塵も思っていない。ただ、1969年のある空気をフィルムに刻みつけようとしている。そしてそれは成功している。そこに現代への通奏低音があるかと問われたら、あると思う。『リバーズエッジ』に通じる。
posted at 22:40:18

10月25日@otsurourevue
乙郎さん@otsurourevue

『女学生ゲリラ』観て思ったのって、多分野島伸司はこの映画を観ているなってこと。卒業式に参加しない男女という構造はドラマ『高校教師』にも通じる。てか地上波のドラマでATG映画の影響を表明して、しかもそれが高視聴率をとれていた時代、恐ろしいと思うけど。
posted at 22:42:30
乙郎さん

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