しぇんみん

アントマンのしぇんみんのレビュー・感想・評価

アントマン(2015年製作の映画)
3.6
物体を分子レベルで伸縮自在にするピム粒子。

盗みの前科があるスコット・ラングは職に恵まれず、離婚した妻との娘キャシーの養育費の支払いもままならない。

そんな彼は、仲間の提案でやむを得ず富豪の老人宅で金庫破りをするが、中にはスーツとヘルメットしか無い。

仕方なく中身を持ち帰るが、実はそれは装着者を分子レベルで伸縮自在にする特殊スーツだった。

開発者であるピム博士に盗みの腕を見初められたスコットは、その技術を軍に売ろうとしている助手ダレンの開発した「イエロージャケット」の奪取を依頼されるのだった...。

シリアス路線に傾倒しがちな、近年のMCUヒーローたちとは一線を画すギャグセンス。

身長1.5cmにまで縮小した『アントマン』の助手は、まさしく蟻たちだ。

情感豊かに描かれる蟻たちとの絡みは必見。

サイズの小ささならではの魅せ場が盛りだくさんで、笑いあり、人間ドラマありの物語が心地よい。

ただ、「量子論的世界」へ行ってしまう終盤の展開が、イマイチ説明不足なところが惜しい。

『シビルウォー』の空港での戦いを経て、続編の公開も決まったので、いよいよ期待は高まる。

ハナマル!

2018/05/17
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