物体を分子レベルで伸縮自在にするピム粒子。
盗みの前科があるスコット・ラングは職に恵まれず、離婚した妻との娘キャシーの養育費の支払いもままならない。
そんな彼は、仲間の提案でやむを得ず富豪の老人宅で金庫破りをするが、中にはスーツとヘルメットしか無い。
仕方なく中身を持ち帰るが、実はそれは装着者を分子レベルで伸縮自在にする特殊スーツだった。
開発者であるピム博士に盗みの腕を見初められたスコットは、その技術を軍に売ろうとしている助手ダレンの開発した「イエロージャケット」の奪取を依頼されるのだった...。
シリアス路線に傾倒しがちな、近年のMCUヒーローたちとは一線を画すギャグセンス。
身長1.5cmにまで縮小した『アントマン』の助手は、まさしく蟻たちだ。
情感豊かに描かれる蟻たちとの絡みは必見。
サイズの小ささならではの魅せ場が盛りだくさんで、笑いあり、人間ドラマありの物語が心地よい。
ただ、「量子論的世界」へ行ってしまう終盤の展開が、イマイチ説明不足なところが惜しい。
『シビルウォー』の空港での戦いを経て、続編の公開も決まったので、いよいよ期待は高まる。
ハナマル!
2018/05/17