往年の西部劇のヒーロー達は颯爽と馬に跨がりましたが時代は変り、本作のヒーローは蟻さんや蜂さんに跨がります。
蟻男が主役ですが最近は蜘蛛だって蝙蝠だってヒーローになれるので何でもアリ！です。
螻蛄のケラーマンや蟋蟀のキリギリマンなどもそのうち出てくるかもしれませんね(もう居たりして)。
蟻男を補佐する蟻達も複数種類が登場して来て、なかでも最近日本を騒がせている火蟻が出てきたのにはビックリしました。
｢生きもの地球紀行｣(NHK)で火蟻は蟻筏葛を作って川を移動することを見知っていたので、それがまさか本作で観れるとは思いませんでしたし嫌われ者の火蟻が正義の味方のアシストをするなんて。
父性が強い所が本作のヒーローアントマンの特徴です。
ヒーローには必ず得意な攻撃用武器があるものですが、父性が強くて自分の可愛い娘を護るという優しいパーソナリティーにしてしまったため、ギサンバイト(噛みついて蟻酸を注入する)などという悪どい武器なんかを持たせることが難くなってしまいました。
蟻は噛まれると痛いし凶悪な面もあるのでアンチヒーローにもなれる生き物ですが、本作はそちらの側面は封印して働き者の蟻さん的なベビーフェイスに持って行きました。
