シーファン

ウォーリアーのシーファンのレビュー・感想・評価

ウォーリアー(2011年製作の映画)
4.6
他の格闘技映画と同様に、“戦う理由”を描くところから始まる。できすぎたストーリーは映画ならではだが、この漫画のような話が人々を白けさせないのは、ファイトシーンのリアルさゆえだ。

まわりの人の助けや愛を描くのは格闘映画の定番だが、家族愛や兄弟愛を描きつつも、あくまでも主題は格闘技と戦う男たちにすえる。これがこの映画の特別なところだ。スペクタクルなファイトシーン及び人々を興奮の坩堝に巻き込む様子は純粋に格闘技の面白さの表現といえる。

喧嘩まがいの野蛮なショーがなぜ古代から絶えず人々をひきつけ続けたか。試合そのものもから感じ取れるという点で最も優れた格闘技映画だ。