メントール犬佐

ヘル・ドライブのメントール犬佐のレビュー・感想・評価

ヘル・ドライブ(2009年製作の映画)
1.1
ハイ!メアリーの!単独!妄想夢芝居!
趣味は!ひき逃げ!ま・さ・こ!
特技は!逆ギレ!ま・さ・こ!
そーれヒットエンドラーン!ヒットエンドラーン!
バッティングセンターでウグイス嬢〜

どうでもいいでしょうがネタバレです。

とある町にまさこが、じゃなかったメアリーちゃんっていうパリピ気取りのビッチがいまして、今夜もパーリー会場からご陽気にゴリゴリの飲酒運転で帰宅すると、なんと車の前バンパーに知らない男が刺さってる。ど出血・ド打撲で瀕死、どうやら気づかずに轢いちゃって、車庫までくっつけてきちゃったようなんですね。で、やっちゃったコレって一応助けようと近づくんですが、男がうめき声上げながら掴みかかってきたもんだからメアリーちゃん、離せ!とか言いながらゴルフクラブで男をぶっ殺しちゃう。で、もうこれはどうしようもないんで、いちいち泣いたりキレたりしながら死体を近くの林に埋めます。何日かして、その男の事がニュースで行方不明と流れるようになり不安MAXなメアリーちゃん。引き篭もっていると、チャラいクズ彼氏の見本みたいな彼氏がやってきたので耐え切れず全部話しちゃいます。一応心配ヅラしながらもSEXの事しか考えてないチャラ男は、メアリーちゃん機嫌悪いし今日はヤらせてくれないとわかるとさっさと自宅へ退散。この状況で誘ってくるとかどうかしてる。こんな清々しいほどのクズと2年も付き合っている時点でメアリーちゃんも程度がしれます。不安と恐怖で眠れぬ夜を過ごしていたメアリーちゃんは、男を自分の毛布に包んだまま埋めてしまった事を思い出し、「タマキン切られても嫌だ」とかグズる彼氏をなんとか説得し2人で証拠隠滅しに戻ることに。待てど暮らせど現れない彼氏にしびれを切らしてメアリーちゃんが土を掘り起こし毛布をはぎ取ると、そこにはジャーン!チャラ男の死体が!まさかのダッフンダ顔!何故!どうして!

「『マーダー・ライド・ショー』のスタッフがプロデュースするサスペンス・ホラー!クレイジーな殺人鬼による執拗なまでの美女拷問! 残酷でエロティックな地獄のドライブが始まる!」という謳い文句ですがまた騙されました。映画配給会社とベッキーの言う事はもう信じられないよ。。
とにかくここまでが長い。長い。そして演出が古臭い。古臭い。ホラーというよりサスペンスタッチで進むんですが、ヒッチコックの時代ならドキドキもんかもしれませんけど、きょうびコレでは小学生でも怖がりません。

で、謳い文句が派手にネタバレしていますが、途中まで「メアリーちゃんの狂気END?」と匂わせておいて、実は撲殺したはずの男が生きていて襲ってくるというのが映画のキモで、唯一のアイデアです。それがやりたかっただけなんでしょう、後の事は殆ど考えずに撮ったんじゃないでしょうか。ちなみに拷問っぽいこともしますがそこまで執拗でもなく、エロもグロも、ほとんどなし。あまつさえ裸すらなしですよ?!せーめーてーちーくーびーをー!・・・JAROってなんなんJAROぅのぅ、婆さんや・・・

何せ全ての発端であるメアリーちゃんが終始、人としてどうかと思うレベルの反省の無さというクズキャラで、かつ襲ってくる殺人鬼にはそうするだけの正当な理由があるので、観ているこっちからするとメアリーちゃんが反撃するたびに逆ギレもいいとこだと思うし、どっちかっていうと殺人鬼頑張れ!と思うんですが、作ってるほうはどうもメアリーちゃんに感情移入させたいみたいだし、殺人鬼(そもそも殺人鬼じゃなくて被害者だけど)は何故かジェイソン並の強靭な肉体を手に入れてまして、何やっても死なないとか意味不明な要素もブチ込んでくるもんで、もう何がやりたいのかサッパリわからないまま映画はまさかの何だ馬鹿野郎、ドヤ顔で終わるのでした。メアリーちゃんをバンパーに括り付けて爆走するという案外悪くない演出もあるんですが、走るだけ。走りながらぶつけて足折るくらいはしないと!何やってんの?!振り切ってグロ演出に徹することが出来れば悪くない映画になったと思うんですが全てが中途半端。邦題も酷いですが原題のほうがもっと酷いという稀有な例ですね。変な映画がお好きな方は是非観てみてください。