Azuという名のブシェミ夫人

マスター・アンド・コマンダーのAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

3.9
『いまを生きる』のピーター・ウィアー監督。
アカデミー賞にも10部門ノミネート。
主演ラッセル・クロウ、ポール・ベタニーが熱演。
なのに、全然パッとしなかったのは『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』と公開時期がカブってしまったからでしょうか。
アカデミー賞もほとんど持ってかれましたしね。
(ちなみに『ロード・オブ~』のピピン役の人がこっちにも出てます)
観た事ある人に会った事がないんですけど・・・良い映画なんだけどなー。

舞台はナポレオン戦争真っ只中の1805年。
名艦長ジャック・オーブリーが指揮を執るサプライズ号は、フランス海軍の強力な私掠船アシュロン号の捕獲命令を受ける。
しかしアシュロン号は最新の 艦であり、力の差は歴然。
ジャック達はあらゆる戦略でもってこの戦いに挑んでいく・・・。

全編通して、海、海、船、男、海、男、男、船。
ひたすらそればっかり。笑
『必ず生きて戻ってきてね・・・』なんて涙する女性も出てきません。
それがいいんです!
熱い男達の友情や絆や駆け引きが、狭い船上で繰り広げられてキャラクターも魅力的!
艦長ジャック・オーブリーをラッセル・クロウが何とも頼もしく重厚感のある男に仕上げて演じています。
ちょっと使命感に打ち込み過ぎる野蛮な部分も彼が演じると嫌味無く、男らしく表現されててイイ。
そして彼の親友で船医のスティーブン・マチュリン軍医をポール・ベタニー!
この映画のベタニは、彼の出演する映画の中で1、2位を争う位大好き♡♡
知的な上にちょっと変わり者で、そして何よりも可愛い♡
博物学者でもある彼が、ガラパゴス諸島に行けると知った時のワクワク感ときたら。笑
うんうん良かったね、思う存分生き物を調査するといいよ~ってなります。
可愛い少年に励まされ、また励ますマチュリンとか、もう最高です。
彼は眉毛まで金髪なので、普段は眉毛が無いように見えて恐い顔に見られがちなのですが、この映画では髪も眉毛も茶色なので、一般ウケする・・・はず。

原作はパトリック・オブライアンの小説『オーブリー&マチュリンシリーズ』だそうで、ヒットしたら続篇出来たかもな~。
もうちょっとこのコンビ観たいのに。