やし

マスター・アンド・コマンダーのやしのレビュー・感想・評価

3.8
これスゴい作品だと思うんだけど、認知度低くない?フィルマのマーク数も少ないし。
もったいない!


時は1805年、ヨーロッパ征服を狙う仏国ナポレオン軍が猛威をふるうなか、オーブリー艦長率いる英国海軍サプライズ号は自艦より2倍速く、2倍砲台を搭載する仏国アケロン号の太平洋進出を阻止すべく追跡する…というストーリー。


同じく海洋ものとして、
『パイレーツ・オブ・カリビアン』のような、女性が「キャーキャー」黄色い声をあげるエンタメ映画の類ではないけど、男性が「そこにシビれる!あこがれるゥ!」となるエンタメ映画が本作だ。


なにせ登場人物は男ばっかり!
恋愛要素も当然皆無!
ただ、この男たちが少年から老人に至るまで人間臭く男臭く素晴らしい。

特に、
"任務と規則"が全て、だけど船と部下を愛し、部下からも絶対の尊敬を集める艦長オーブリー(ラッセル・クロウ)と、
その部下であり、親友である軍医スティーブン(ポール・ベタニー)がアツい。


最初は登場人物が多すぎて(一艦に200名弱のクルー!!)、何が起きているか分からなかったけど、上記2名を始め、キャラがそれぞれ立っているうえに演出が巧みなため、すぐに見にくさは消え、艦の上で繰り広げられるアツアツなドラマを堪能できた。


出てくるのは男ばかりだけど、『パイレーツ・オブ・カリビアン』では味わえない海の上の男たちのアツいドラマを観るならコレ!
やし

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