けんくり

メトロマニラ 世界で最も危険な街のけんくりのレビュー・感想・評価

4.0

発展途上のマニラの喧騒と闇の中、家族のために足掻き続ける男の物語。

ジャケットからは銃撃戦か「シティ・オブ・ゴッド」のような映画が想像できるが、明るくポップな要素はほとんどなく、終始どんよりと重たい映画。

必死になればなるほど状況を選べず転落していく都市と貧困の地獄が描かれる。

だがその中でも家族愛だけは揺るがない。父親は絶望的な環境でも輝く、愛の強さを証明した。