JIZE

スノーマンとスノードッグのJIZEのレビュー・感想・評価

スノーマンとスノードッグ(2012年製作の映画)
3.2
※この作品をもって今年扱う作品は最後となります。毎度長文の感想を最後までお読み頂いている(恐らく一部少数派の)方々,誠にありがとうございます!!今年は皆様の個性輝く貴重なレビューを拝見し解釈の在り方には一元的でなく,あらゆる見方がある事を改め痛感いたしました。自分の中で映画を観るという事は"他者(作品)の人生(風刺)を読み解く"のと同様で軽はずみな姿勢で考えを躊躇したくない!偽りたくない!記録より記憶に残る感想を書きたい!という節があり毎度分量も歯止めが効かず過剰しがちです。でも,その分皆様と作品を通じ理解を深め合える事は何より貴重で本当に素晴らしい事だと思います!!なので今後も単一の価値観や評価軸に縛られず映画から感じ取れる潤な直感を信じ地道に感性を深め邁進して行きたいと思います。また来年の抱負は今より更に皆様と積極的に作品の考え方なり意見を交換し刺激を受け与えられる良好な関係性を築きたいなと。考えております。文体的に毎度コメントしづらいかと思いますが,気兼ねなくどんな事でも話しかけて頂ければ,幸いであります。最後になりましたが,来年も"攻めた皆様のアツい感想"を楽しみに期待し挨拶文を終えたいと思います。では,よいお年を。(『スノーマンとスノードック(2012年)』の感想は下記に記載)

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30年間以上に渡り世界中の子供たちに愛された不朽の名作"スノーマン"の続編第2弾!!今年最後のトリを飾る作品がまさか『スノーマン』シリーズの続編だと誰が予測したんだろうか。幻想的な効力に導かれ本作を大晦日の今年最終作品に選びました。話を本論に戻し,まず今回挿入歌「Light the Night」は画角と整合性が取れ世界の優雅さを体現していて聴き惚れた。また前作に比べ本作は全編カントリー調なサウンドが全体に染み渡り前作よりは哀感が抑えめかな。色鉛筆調な動く絵本を次々めくる感覚,登場人物の少人数設定,脚本自体の方向性なども前作『スノーマン(1982年)』から受け継ぐ踏襲が大部分を占め映画を観るにあたりこの世界自体に抱く抵抗はあまり感じなかったかな。また本作のキーパーソン"スノードック"と呼ばれる小型犬のドッグ。前作のスノーマン同様"幻想的な効力"により命を吹き返す訳ですがまずビジュアルのフワフワ感!!に至高を促された。靴下を両耳に添え両腰にワッペン的な物をそなうコンパクトな外観。新キャラを置いた事でマンネリ感や話の重複感は回避できたように思えた。まあ中盤で彼等が空を飛ぶ設定は前作同様に伏せられ"魔法"という括りで置かれていたんですけどね。前作同様に空撮ショットも映像美が抜きに出て言うまでもなく各々が自由自在に羽ばたいていく魅せ方は優しさが絵に感じ取れ圧巻である。

劇中で部分的な美点。スノーマンやスノードックが少年の家に入り暖炉の間で静止してると外部と内部の熱度の差によりジワジワ身体が溶けていく寓話故の悪夢感とか,無数のスノーマン達が少年の自宅近辺で身近に存在する設定,ヘリをスノーマンが操縦し縦横無尽に操る場面もお前どこでその操縦作法を習ったんだ!と目を疑う場面は勿論あるんだが例を挙げれば前観た『リトルプリンセス(2015年)』の終盤的な常識を外し無我夢中に高揚感だけがグルーヴしてく感じですかね。中盤,スキーチェイスを繰り広げる疾走感溢れる場面も先端部を意識し最後に勝敗が決まる感じは実にピュアなやりとりだなと。最後の場面。スノーマンやスノードックとの交流を通じそれまで気を高ぶらせていた少年が前作では結果的にああなりましたが,今回の転調も前回と同じかと思いきやひと捻り少年に希望が差す光があるので普通では考えられない実態を是非ご自身の目でお確かめ下さい。さて,来年1発目の作品は攻めた姿勢の状態で劇場作品を観ようかな..『スノーマンとスノードック』を是非お勧めです!!