フランケンシュタインの怪物。
世界三大怪物の一角を担う、
怪力と巨躯、幼い感情と電気。
原作は19世紀末に出版。
現在でも多くの作品に登場して、
存在感を与えてくれます。
本作の設定はピカイチと言える。
・フランケンシュタインの怪物に名前。
「あなたに相応しい名前がある。アダム」
勝手に名付けられるも気に入った模様。
・天使と悪魔がずっと戦争中である。
「あなたがなぜ狙われるか知りたい」
次の瞬間には犬のように捕まえます。
「私は友人です。二度と指図しない」
鮮やかに裏切ったのに手のひら返し。
「目的のモノが手に入ったら殺して」
どっちが悪魔なのか疑う天使の言動。
・アダムの能力は人間より高い身体能力。
年を取らないけど、普通にケガはします。
「それは飾り気がない扱いにくい棒だ」
本作の主人公は2本の棒を武器とします。
あまりにもダサすぎて途中で武器を変更。
アーロン・エッカートは悪くなかった。
主人公をやる雰囲気だけどいつも微妙。
今回は悪魔みたいな天使に利用される。
天使側の女王で神の使いと自称する自警団。
なぜか石像の怪物が天使側に味方している。
ガーゴイルである彼らは人間から変身する。
どう見ても悪魔にしか見えない姿形である。
その能力は変身し空を自由自在に飛びます。
ミランダ・オットーが女王を演じる。
相変わらず瞳孔の開いた視線は強烈。
裏切りまくる女王として充分でした。
一方で悪魔たちはどう見てもゴブリン。
人間の顔が燃えて本来の姿になります。
みんな黒いスーツを着ているけど弱い。
その能力は人海戦術と研究する資金力。
あまりにもダサいのでやられる役だけ。
悪魔のリーダーにはビル・ナイ。
やっぱり悪役が似合っています。
悪魔の姿はあまりにもブサイク。
いくら神に認められていないからって、
天使がアダムをバカにするような態度、
でも、彼に頼る身勝手さを笑う作品だ。
孤高に生きるアダムはカッコいいはず。
それを感じさせない周囲の方々の言動。
設定だけはピカイチで内容は残念です。
さすが『アンダーワールド』の脚本家。
設定だけは練ってストーリーは二の次。
キャラクター像はいいけど中身はダメ。
設定だけに全力を出してしまった作品。
これをベースにちゃんとした物語を作る。
まだプリプロダクションの段階なのです。
そう思えば、本作は大きな可能性がある。
リメイク的な事をすると化ける作品です。
もちろん、ちゃんとした監督と脚本家で。
RE-94