このレビューはネタバレを含みます
最初からやばい感じは出てたが、
流石に堪忍袋の緒が切れて観るのやめた。
事が起きている現在のみを淡々と流すドキュメンタリースタイルは、日本の地方の傷口をえぐり取る。特にNPOの運営側のバックグラウンドの説明がなかったのは意図的かと思うほど冷淡に時間を切り取っている。
ただ、中身については
考える以前の段階で全く納得できない。
元教育従事者であろうと、
暴力を子供達と体当たりで向き合う手段として、
その有用性を信じていようと、
ルールはルール。
ルールの中で生きるか、
ルールを変えるか、
人生どっちか。
ルールが変えられなかったから
逮捕されたのであって、
その逮捕歴のある人間を再び、
それぞれ訳ありの子供達の教育者として、
目標もない再教育施設に招く大人の
感覚が理解できない。
というか、
ここの主要な登場人物に大人はいない。
齢を重ねた人間たちが自分たちなりの正義という名のエゴを貫くために、居場所を勝手に作って漂流者を集めた掃き溜めにしか見えない。まず野球一筋で甲子園時代の栄光にすがって生きてきた人間たちが、野球でダメだった学生を野球で更生させるというアイディアが逃げ。
「躓いたなら違う視点で、物事を必死で学べ。」
としか言いようがない。