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リトル・フォレスト 夏・秋のkのレビュー・感想・評価

4.3
うわぁ、たまらなく懐かしい。ついノスタルジーに浸ってしまいます。実家がロケ地の奥州市のご近所さんということもあって、とにかく訛りが懐かしいんですよ。ついつい「うんうん」と頷いて聞いてしまうほど。

橋本愛の慣れた手つきには恐れ入りました。料理はもちろんですが、稲刈りから薪割りまで、それっぽく出来てました。それで、橋本愛扮するいち子の家も、とても生活感があって良かったですよ。山の中にポツンと佇む一軒家、よく見つけてきました。それでいて、20代の女性が一人暮らしをするには似つかわしくない家ながら、食器や調理器具はとてもおしゃれでそこも納得、というかよくこだわっている印象。唯一気になるのは、やはりいち子に訛りが無いところ。ナレーションの都合上、仕方ないと言えばそうかもしれませんが、やっぱり違和感は感じざるを得ません。


季節の移り変わりを丁寧に撮りながら、それを象徴する動物や植物たちも丁寧に撮られていて、たいそう時間をかけて作られています。日本の風土を感じられる素晴らしい映画だと思います。さて、韓国版のリメイクはどうなるんでしょうか。韓国の自然の良さも知っておきたいところです。
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